1年生・避難行動学
第10回:避難所での、一夜
2025年10月17日(金) 1時間目 担当:フォリオ
フォリオ先生
皆さん、無事に避難場所へたどり着きました。本当によく頑張りましたね。
しかし、物語はまだ終わりません。家が安全になるまで、あるいは次の支援が来るまで、体育館などの「避難所」で、何日か過ごすことになるかもしれません。今日は、その一夜をどう乗り切るか、考えてみましょう。
ちさまる
体育館で寝るの…?床は固いし、周りには知らない人もいっぱいいて、明かりもずっと点いてるんでしょ…?
うーん…ぼく、ちゃんと眠れる自信、ないなあ…。
“眠り”を、守る、三種の、神器
その不安、とてもよく分かります。避難所生活で最も大切なことの一つは、“ちゃんと、眠ること”。体と心を休ませないと、正しい判断ができなくなってしまいます。
そこで、皆さんの「眠り」を守ってくれる、三つの小さな英雄を紹介しましょう。非常持出袋に、ぜひ加えてあげてください。
- アイマスク
消えない明かりを遮断し、脳を「夜だ」と安心させてくれます。 - 耳栓
周りの人のいびきや話し声といった、騒音をカットしてくれます。 - エア枕
空気で膨らませる枕です。固い床でも首への負担を減らし、睡眠の質を上げてくれます。
コレクト
睡眠の質の確保と同時に、“プライバシーの確保”も重要です。常に誰かに見られているというストレスは、心身を消耗させます。
段ボールや新聞紙、あるいは大きめのブランケットを椅子などにかけるだけでも、簡易的な壁になります。自分だけの小さな空間を作ることで、精神的な負担は大幅に軽減されるのです。
フォリオ先生
そうですね。避難所は、みんなで助け合う場所であると同時に、一人ひとりが自分自身を守る場所でもあります。
少しの工夫で、大変な中でも、少しだけホッとできる「自分の時間」と「自分の場所」を作ること。これも、生き延びるための、大切な知恵なのですよ。