1年生・避難行動学
第1回:“知っている”だけでは、逃げられない
2025年9月5日(金) 1時間目 担当:フォリオ
フォリオ先生
皆さん、こんにちは。今日から新しい科目「避難行動学」を始めます。
家庭防災学で、皆さんはハザードマップを見て、自分のまちの危険な場所を知りましたね。では、質問です。「避難場所を知っている」ことと、「実際に避難できる」ことは、同じだと思いますか?
ちさまる
えっ?同じじゃないの?
ぼくんちの避難場所は、△△小学校だよ!知ってるもん!だから、いざとなったら、そこに、行けばいいんだよね?
コレクト
その認識は、甘いと言わざるを得ません。目的地(ゴール)を知っていても、そこへ至る経路(ルート)の安全性が確保されなければ、計画は成立しません。
例えば、その△△小学校へ行く、いつもの道。大雨で川が氾濫したら、水浸しになって通れないかもしれません。夜、停電していたら、真っ暗で危険かもしれませんよ。
“避難経路”という、命の道
コレクトの言う通り、大切なのは、避難場所という“点”を知るだけでなく、自宅からそこへ至る“線”、つまり「避難経路」を、具体的に、考えておくことなのです。
しかも、その道は、一つだけでは、いけません。状況に応じて、使い分ける、複数の、ルートを、用意しておくことが、生存率を、大きく、上げます。
- メインルート
普段からよく知っている、一番分かりやすい道。 - サブルート①
もしメインルートが水害で使えなかったら?少し遠回りでも、高台を通る安全な道。 - サブルート②
もし夜間で停電していたら?街灯が多く、人通りのある明るい道。
このように、「もし、こうなったら、こっちの道」と、複数のシナリオを“想像”しておくこと。これこそが、避難行動学の、第一歩なのです。